Audibleで聴く小説はストーリーを堪能できる
聴く読書Audibleは、アマゾンが提供するオーディオブックサービスで、月額1,500円で12万冊が聴き放題。
すきま時間でビジネス書を聴いて学べるというイメージがありますが、実は小説もとてもおもしろいのです!
情感たっぷりのナレーションでひきこまれ、ストーリーを堪能できるのです。
毎日1~2時間、通算で300時間・100冊のオーディオブックを聴いた筆者が、オーディオブックで聴く小説の魅力とおすすめ小説厳選5冊を紹介。
プロのナレーションで物語に引き込まれる
Audibleは、プロのナレーターによる読み語りが魅力の一つ。
小説は特に、緩急や抑揚をつけたナレーションでぐんぐん物語に引き込まれます。
これはビジネス書と異なる点です。ビジネス書では聞き取りやすく淡々としたナレーションが多いです。
また、登場人物ごとにナレーターが分かれているので、映画やテレビを見ているような臨場感があります。一人のナレーターが声色を変えて何役もこなしている場合も。
ビジネス書に疲れたら小説を聞いて心を潤す
ビジネス書では、新しい知識や学びが得られてとても有用なのですが、そればかりでは疲れてしまうこともあります。
学ぶことは楽しいし、新しい知識をつけることも自分の成長につながるのでうれしい。でも、息抜きもしたい。
YouTubeやマンガ・映画を見て楽しむのと同じように、Audibleで小説を聞くことは息抜きになり楽しめます。
紙の本で小説を読むよりも、臨場感たっぷりに読み上げてくれるAudibleの小説のほうがよりエンターテイメント性が強く、内容に没頭することができるのです。
学びに疲れたら、Audibleの小説で非日常のストーリーを体感する。このやり方が筆者にはピッタリあっていました。
映像を想像することで脳トレになる
小説を耳で聴くと、映像を見ているわけでもないのにその光景がありありと頭に浮かびます。
それは脳が自分の記憶の中から勝手に作り出して投影しているのです。
これはとても高度な脳の働きといえます。
映像化することでさらに臨場感が増しておもしろさを感じるように。
このようにストーリー性のある小説を聞くことは、脳の働きを活性化し脳トレにもなるのです。
Audibleおすすめ小説5選
ここからは、Audibleにどっぷりはまる筆者が厳選した小説を5つ紹介します!
休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作を俳優の三浦友和が朗読。
引用元:Audible
山本周五郎賞を受賞した、宮部みゆき著「火車」。
姿を消した一人の女性を追う刑事。そこから浮かび上がる自己破産の闇や生への執着にぞくりとします。
主人公の風貌にぴったりな、三浦友和のくぐもった淡々としたナレーションが逆に正体の見えない闇を際立たせているように感じます。
スピード感のあるストーリー、登場人物のキャラクター、衝撃のラスト・・・どれをとっても傑作です。
あっという間に聞き終わること間違いなし。
2016年 第155回芥川賞受賞作品。
「完璧なマニュアルの存在するコンビニだけが、私を世界の正常な『部品』にしてくれる」
大人になったら就職して結婚して子供を持つことが普通なのか?普通と異端の境界とは?
主人公は、自身が幼い頃から異端であることを自覚し、普通の人間社会に必死で擬態して生きてきた。清潔で規則正しいコンビニの仕事は主人公を普通の人間として存在させてくれる唯一の場所であった。が、周囲の普通の人間たちによって主人公は居場所を失い追い詰められていく。
聞き進めていくうち、主人公の異端さよりも周りの人物たちが普通と定義し多数派に乗っかることの罪深さがあぶり出されてくる作品。ナレーションは大久保佳代子。素朴な語り口が、主人公とあいまって引き込まれます。
高校教師・壇は、飛沫感染でその相手の未来が見えるという「先行上映」の特殊能力をもっていた。
ある日、生徒の不穏な先行上映を見てしまったことをきっかけに事件に巻き込まれていく。
小説の中に、壇の生徒である女子高生が書いた小説が語られる場面もあり、2つのストーリーが並行して進められていくが、中盤からの展開が驚愕でした。
これは個人的な感想ですが・・・昔「リング」「らせん」「ループ」を読んだ時の衝撃に近い気がします。
登場人物が魅力的(特にロシアンブルとアメショー)で、キャラ立ちしているので、ナレーションだけでも誰のセリフなのかわかります。
ドラマや映画を見るような臨場感があり楽しめます。
5つの短編からなる短編集。短編と言っても1時間以上の朗読もあり、とてもボリューミー。
表現する言葉が美しく、聞いて想像してはうっとりしていまいます。が、その美しい言葉や表現とは裏腹に、けっこう内容はグサグサと刺さります。
普通に何気ない毎日を繰り返しているようで、ひとりひとり内に秘めた思いがあり、その心情の変化が自分の経験や心情と重なり感情移入してしまいます。
「ネオンテトラ」では、管理の行き届いた美しいネオンテトラが優雅に泳ぐ描写にひかれますが、その周囲の人間関係は実にえぐい。悔しさ・悲しさ・憧れ・恐怖・・・人間関係におけるドロドロとした感情が感じ取れます。
5つのストーリーが微妙にリンクしているのもおもしろいです。
群馬県の地方新聞会社に務める主人公・悠木は、御巣鷹山日航機墜落事故の全権デスクを任命される。
しかしその日は、いみじくも同僚と衝立山に登頂する約束の日だった。
未曾有の大事故を前に、加熱するスクープ合戦・新聞社内の軋轢や政治背景との絡み・・・上司・部下との衝突や締め切り前の厳しい判断を下すことに疲れ果て退職を決意する悠木だが、遺族の親子と関わったことから命の重みを知り、新聞記者としての使命を思い出しもう一度新聞社に戻る。
悠木の葛藤、深く絡み合う人間関係、怒声飛び交う編集部の異様な空気感、事故を目の当たりにした記者の喪失感など、生き生きと描ききった名作。
ナレーションもすばらしく、多くの人物を演じ分けています。
目を閉じて聴くと映像が浮かび、感情を揺さぶられる作品。聴き応え十分です!
漢字のもつ美しさや情緒に触れられない
小説は、文章から情緒や美しさを感じられることがあります。
色や季節を表す漢字など、日本語にはたくさん表現する漢字がありますが、音声で聴くと初めて聞く単語は理解が難しいことも。
古典文学でこの傾向があります。
しかし大半の小説はそれほど難しい単語はないので、安心して聞き進められます。
小説は聴いて臨場感に浸って楽しもう!
Audibleで聴く小説はナレーションがすばらしく、臨場感たっぷり!
ストーリーに引き込まれ堪能できます。
また、音声のイメージを脳内で想像するので、脳トレにも良いのです。
Audibleでは「文学・フィクション」のカテゴリーは40,000点以上の作品が読み放題!
読み放題プランに登録していても対象外の有料コンテンツもありますので、カートに入れる際に必ず注意してくださいね。
こちらから無料で1ヶ月聴き放題プランをお試しいただけます。
スピードにもよりますが、1ヶ月あれば3冊は聴けるのでかなりお得です!
無料期間だけ試したい場合は、有料期間に移行する前に解約してくださいね。
解約のしかたはこちらをご参考にしてください。
Audibleで小説を堪能してみよう!
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